ヴォルデモートといえば、『ハリー・ポッター』シリーズにおける最強の悪役として世界中にその名が知られていますね。
しかし、ヴォルデモートを演じたのはたった一人の俳優ではないことをご存知ですか?
実は合計6人もの俳優が、この強大な魔法使いの様々な姿を見事に演じ分けています。
このブログでは、ヴォルデモートを演じた全6人の俳優たちに焦点を当て、その演技やキャリアを深掘りしていきます。
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ヴォルデモートというキャラクターが多くの俳優によって演じられた理由は、時を経てヴォルデモートの年齢や見た目が変化していくためです。
このため、彼の様々な段階の姿をリアルに表現するために、年齢や状況に応じた俳優がキャスティングされました。
『謎のプリンス』(11歳)ヒーロー・ファインズ・ティフィン
ヴォルデモートの幼少期は6作目の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で初めて登場します。
出産してまもなく母親が亡くなり、父も逃げ出してしまったヴォルデモートはトム・マールヴォロ・リドルと名付けられ、孤児院で育てられました。
幼少期から自分が持つ魔力に気づいていたトムですが、マグルの孤児院では彼の母親や魔法について何も知られておらず、理解されることはありませんでした。
トムは孤児院の他の子どもたちに魔法を使って復讐することもあり、周囲の人々は彼を恐れ、孤立した幼少期を過ごすことになります。
映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で11歳のトム・リドルを演じたのは、ヒーロー・ファインズ・ティフィンです。
彼は2008年の映画『Bigga than Ben』で俳優デビューを果たし、2009年に『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で注目を集めました。
その後、2019年にはティーン・チョイス・アワードでドラマ映画男優賞を受賞しています。
ちなみに、青年期のヴォルデモートを演じたレイフ・ファインズは彼の叔父にあたります。
『謎のプリンス』(16歳)フランク・ディレイン
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では、ホグワーツ入学後の16歳のトム・リドルも登場します。
この頃のトム・リドルは、永遠の命を追い求める野心を持ち始め、禁術魔法の「分霊箱」に興味を抱きます。
彼はホラス・スラグホーン教授に分霊箱の仕組みや作り方について質問し、スラグホーンは「純粋に学術的な興味」だと信じて、分霊箱の作成に必要な情報を教えてしまいます。
この知識を得たトムは、自らの魂を複数に分割し、分霊箱に保存することで自らの不死性を確保しようとします。
映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で16歳のトム・リドルを演じたのはフランク・ディレインです。
彼はトム・リドルの冷徹さとカリスマ性を持った姿を見事に表現しています。
トム・リドルがどのようにして他者を操り、徐々にヴォルデモートへと変わっていったのかが見事に描かれました。
フランク・ディレインは1997年に『ウェルカム・トゥ・サラエボ』で俳優デビューし、『謎のプリンス』が2作目の映画出演となります。
その後、2015年から出演したドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』で、若手俳優賞にノミネートされるなど、さらなる注目を集めました。
『秘密の部屋』(17歳)クリスチャン・コールソン
トム・リドルは、17歳のときにホグワーツの「秘密の部屋」を発見し、その中に封印されていた怪物バジリスクを操ることに成功します。
このバジリスクを使ってマグル生まれの生徒たちを襲撃し、マグル生まれの生徒ミートル・マートル(後に「嘆きのマートル」)を殺害しました。
ミートル・マートルの死をきっかけに、ホグワーツの閉鎖が検討されることになりました。
孤児院に戻りたくなかったトムは、学校を存続させるためにルビウス・ハグリッドに濡れ衣を着せます。
シリーズ第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で17歳のトム・リドルを演じたのはクリスチャン・コールソンです。
彼は2001年に俳優デビューし、翌年には『サハラに舞う羽根』などさまざまな作品に出演しキャリアを積み、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のオーディションに参加しました。
10代の俳優を探していた制作陣にとって、クリスチャン・コールソンは当時23歳というハンディキャップがありましたが、見事に役を勝ち取りました。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の際にも、再びリドル役に挑戦したいと望んでいましたが、監督のデヴィッド・イェーツから「年齢が合わない」という理由で断られてしまいました。
ちなみに『ファンタスティック・ビースト』シリーズのニュート役で知られるエディ・レッドメインも、学生時代に『秘密の部屋』でのリドル役のオーディションに挑戦しましたが、わずか2行のセリフを読んだだけで不合格となったそうです。
『謎のプリンス』(18歳)マイケル・ベレント
マイケル・ベレントは、18歳のトム・リドルを『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で演じましたが、残念ながら彼のシーンは本編からカットされてしまいました。
ベレントが演じたトム・リドルは、完全にヴォルデモートに近づいていた青年期の姿で、彼の冷酷さと野心が頂点に達する頃を描く予定でした。
カットシーンではあるものの、彼の演技が持つ存在感は、トム・リドルの成長過程を一層深く理解するための重要な要素として注目されるべきでしょう。
『賢者の石』リチャード・ブレマー
シリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』で最初にヴォルデモートを演じたのはリチャード・ブレマーです。
彼の役は、クィレル先生に憑依したヴォルデモートの顔と声のみの出演でしたが、ハリー・ポッターシリーズで初めてヴォルデモート役を務めた人物でもあります。
リチャード・ブレマーは1981年に俳優デビューし、代表作には2008年の『コントロール』や2015年の『ターナー、光に愛を求めて』などがあります。
さらに2015年の映画『白鯨との闘い』では、『謎のプリンス』でトム・リドルの少年時代を演じたフランク・ディレインとも共演しました。
『炎のゴブレット』〜『死の秘宝』レイフ・ファインズ
シリーズ第4作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』から、最大の宿敵ヴォルデモートを演じたのはレイフ・ファインズです。
レイフ・ファインズは舞台俳優からキャリアをスタートさせ、1990年に映画デビュー。ハリウッド映画にも名を馳せるイギリスが誇る名俳優です。
代表作は『シンドラーのリスト』、『007』シリーズなどがあります。
特徴的な青白い肌と潰れた鼻を持つ「ヴォルデモート卿」の姿を演じた俳優は、レイフ・ファインズただ1人です。
彼は現在でもヴォルデモートを象徴する俳優であり、その演技力でハリーポッターファンに強烈な印象を与えました。
レイフ・ファインズの演技は、ヴォルデモートの恐怖と権力欲、そして冷酷な性格を完璧に表現しています。
彼の細やかな身振りや冷たい声が、ヴォルデモートの不死への執念と他者への支配欲を余すところなく伝えています。
ヴォルデモートの特殊メイクとCG技術
ヴォルデモート卿の恐ろしい外見は、レイフ・ファインズの演技に加え、特殊メイクとCG技術によって完成されました。
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— ハリー・ポッター公式 (@HP_jp_official) May 28, 2022
青白い肌や潰れた鼻、瞳孔のない目など、視覚的に異質で不気味な姿を作り上げるために、特殊メイクチームとVFXアーティストが綿密に連携しました。
当時の最新CG技術などを駆使して、レイフ・ファインズの実際の顔立ちを変化させ、恐ろしいビジュアルを作り出しました。
視覚効果と実際の演技が融合し、ヴォルデモートの存在感をより一層強化しています。
レイフ・ファインズは当初ヴォルデモート役を断ろうとしていた
レイフ・ファインズは、当初ヴォルデモート役を引き受けることに消極的でしたが、妹(ヒーロー・ファインズ・ティフィンの母)から強い後押しを受けて、最終的にこの役を引き受けることに決めました。
インタビューでも「再びヴォルデモートを演じたいか?」との質問に「もちろん」と即答しており、この役に対する強い愛着が感じられます。
まとめ
今回の記事では、『ハリー・ポッター』シリーズの象徴的な悪役ヴォルデモートを演じた6人の俳優について紹介しました。
彼らの個々の演技が、異なる年齢や時代のヴォルデモートを巧みに表現し、キャラクターに深みと複雑さを与えました。
ヴォルデモートの幼少期から成人後の姿まで、さまざまな俳優たちの解釈がこの強大な魔法使いの物語を彩っています。
今後も彼らの活躍に注目しつつ、再度『ハリー・ポッター』シリーズを見返して、各俳優の演技に改めて感動してみてください。